任意売却について
任意売却とは?
住宅ローンや借入金等の返済が困難になった場合、担保権(抵当権等)の実行による競売によらずに、担保権者等と不動産の処分権限者の話合いによって、第三者に売却し債権を回収することをいいます。
この任意売却は競売と違って裁判所の手続きで進むわけではありません。したがって、こちらの任意で売却することができるのです。しかし、任意売却では一般売却と違って、多数の利害関係人が関与し、破産手続きや競売手続きなどがプロセスとして絡むことがあるので、事前打ち合わせや準備など入念に行う必要があります。そういう意味においては手続きにおいては非常に煩雑な場合が多いといえるでしょう。
任意売却のメリットは?
- ①競売に比べ高い値段で売れる
- 競売による不動産の価格は市場価格の60%前後と言われています。それに対し、任意売却であれば市場価格とそれほど変わらない価格で売れることが期待されますので債権者にとっても、債務者にとってもメリットがあります。
- ②競売よりも手続きが早く終わる
- 競売手続は早くても半年、長くて数年という場合があります。それに対し、任意売却であれば一般売却とほぼ変わらずにだいたい1~3ケ月くらいで行えます。
- ③引越し時期・明渡し等において柔軟な対応が可能
- 競売手続きですと引っ越し先が決まっていなくても、買い手が見つかれば強制退去を求められることがあります。それに対し、任意売却では引っ越し費用を捻出してもらえたり、引っ越しの時期についても考慮してもらえたりと非常に柔軟に対応してもらえる場合が多いです。精神的な面においても競売より負担は少なく済みます。
- ④近所に知れる事なくプライバシーが守られる
- 競売の場合には、裁判所で物件情報が公開され、インターネットや新聞にも競売物件として掲載されます。また、裁判所の執行官が現状調査にあたったりするので、近所に競売が知られる可能性が非常に高くなります。それに対し、任意売却は外見上通常の売買手続と変わらないので、近所に知られる可能性はほほとんどないと言えるでしょう。
このように任意売却には関係当事者にはメリットが大きいのが特徴です。したがって、実務においては、まず競売申立てよりも任意売却ができるかどうかを検討しています。そして、多くは不動産会社の仲介により債権者・債務者の調整を行って、売却手続きをすすめていくことになります。
クラージュ株式会社ではこういった任意売却案件も積極的に取扱っております。ローン滞納でお困りになりましたら、まずは速やかにご相談ください。
クラージュ株式会社サポート会社
担当司法書士髙森健一